モバイルに特化した調査研究機関・MMD研究所は1月末にQRコード決済とスマホ非接触決済の満足度調査結果を相次いで発表しました。
まず1月25日に発表されたQRコード決済6サービスの総合満足度では、総合満足度1位に楽天ペイ、1月27日に発表されたとスマホ非接触決済では、相互満足度1位に楽天Edyと、双方楽天グループのキャッシュレス決済サービスが1位を占めました。
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1923.html
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1924.html
スマホ決済ではPayPay、非接触決済ではモバイルSuicaというかなり強い相手をおさえて双方1位になったのは快挙と言えます。
確かに楽天ペイは使っていてPayPayより使いやすい部分が多いため、楽天ペイを使える場面では楽天ペイを使うようにしています。
ただ、楽天ペイとPayPayの使用率を比べると1:10ぐらい。圧倒的に楽天ペイの使用率が低いです。
楽天ペイの満足ポイント
楽天ペイは楽天グループが提供してるQRコード決済サービス。そのため、いわゆる「楽天経済圏」といわれる楽天グループの各種サービスを利用していると非常に満足度が高いです。
楽天ペイの満足ポイントを挙げると
・ポイントがたまりやすい
・ポイントを使いやすい
この2点に集約されると思います。
楽天グループには、グループ内サービス共通で使える「楽天スーパーポイント」があります。
まず、楽天ペイの支払い方法には
・楽天キャッシュ
・楽天スーパーポイント
・楽天銀行
・楽天カード
この4種類があります。
この中で最もお得なのは、楽天カードから楽天キャッシュにチャージして使う方法。
楽天カードからチャージした楽天キャッシュで支払いをすると100円につき1.5円分のポイントが還元されます。その他の方法だと1%です。
さらに、楽天カードの支払い元を楽天銀行にしておくと、チャージした金額に応じてポイントがつきます。
楽天ペイアプリには楽天ポイントカード機能も実装されており、ファミマやビックカメラ、ツルハドラッグなど楽天スーパーポイントに対応している店舗でカードを提示すれば、支払額に応じたポイントも入ります。
つまり、最大でポイントの三重取りが可能。他のスマホ決済と比べてポイントがたまりやすいです。
それは還元率が高くてお得ということ。
実際「お得部門」でも楽天ペイは1位を取っています。
ポイントがたまりやすいとともに使いやすいのも楽天ペイの魅力です。
楽天スーパーポイントには、期限がない通常ポイントと期間限定ポイントがあります。
どちらも1ポイント=1円で使えるので楽天内通貨と言ってもいいでしょう。
楽天ペイが登場するまでは、通常ポイントは楽天Edyにチャージが可能でしたが、期間限定ポイントはチャージできないので楽天のオンラインサービス内で使うしかありませんでした。
しかし、楽天ペイでは期間限定ポイントも利用可能となりました。
これは楽天ユーザーにとっては非常に画期的なことです。
期間限定ポイントは、ポイント付きメールのバナーをクリック、楽天ポイントモールでゲームを遊ぶ、楽天インサイトでアンケートに答えるなどの方法で付与されます。つまり買い物をしなくてもタダでもらえるポイントです。
それほど大きい金額になるわけではないですが、タダでもらったポイントを買い物に使えるのは非常にお得です。
また、ポイント利用で決済すると、支払金額にポイントが足りなかった場合は自動的に紐付けしてある銀行かクレジットカードからの支払いになるので、ポイント残高を気にせず使うこともできます。
そういう意味でも利便性は高いです。
そういった理由から、総合満足度が1位になったのも不思議なことではありません。
楽天ペイに満足できないポイント
楽天ユーザーなら使うと満足度が高い楽天ペイ。しかし不満がないわけではありません。
それは、PayPayに比べると圧倒的に使える店が少ないということ。
コンビニやドラッグストア、家電量販店など全国展開している業者なら問題なく使えます。
が!小規模店舗や個人店では使える店はまったくない。
私個人の経験で言えば、大規模チェーン以外で楽天ペイを使えたのは都内のタイ料理屋ぐらいですね。
小規模店舗、個人商店ではPayPayの普及率が非常に高いのでPayPayを使わざるを得ないです。
まだau Payのほうが小規模店でも使える率が高いと思います。
そこらへんは会社の方針なのかただの怠慢なのかわかりませんが、ユーザーとしてはもっと頑張って普及させろよと訴えたいです。
満足度は高いけれど普及率は低い楽天ペイ。現状ではメインのPayPayに次ぐ控え的な使い方しかできないのは不満ですね。
これからスマホ決済を選ぶ人は、普段使う店での普及率なども基準にして選ぶのがいいと思います。