セブンイレブンが自社独自のスマホ決済「7Pay」で盛大にやらかしたのは記憶に新しいところ。
結局その後、セブンイレブンは独自スマホ決済の開発を断念したようで、自社のセブンアプリには、nanacoの機能を付けてお茶を濁すに留まっていました。
そのセブンが突然セブンアプリにPayPayを導入すると発表しました。
スマホ決済導入で落伍していたセブンイレブン
セブンのライバルを見渡してみると、ファミマは7Payがコケる以前から独自スマホ決済のファミペイを導入しています。
ファミペイはファミマでしか使えない弱小決済とはいいながらも、なかなかの健闘をして徐々にユーザーを増やしています。
また、今年10月より統一QRコード規格「JPQR」に参加することになっているので、ファミマ以外でも使えるようになればさらにシェアを伸ばすでしょう。
ローソンは独自スマホ決済には手を付けようとしませんでした。
ところが、auがローソンが参加しているポイントサービス「PONTA」を導入し、PONTAをau PAYにチャージできるようになったことで様相が変わります。
PONTAはローソンだけのポイントサービスではないとはいえ、やはりローソンはPONTA経済圏の中心。
ローソンは労せずしてau PAYユーザーを取り込んだことになります。
セブンイレブンはその流れの中で完全に取り残された形になっていました。
セブンイレブンアプリにPayPayを導入
セブンイレブンの独自アプリはnanacoと連携させれることで擬似スマホ決済のように使うことができます。
しかし、nanacoはいちいちチャージをしなければいけないし、使えるのはセブンとイトーヨーカドーぐらいのもの。
汎用性が低く使いにくいです。
セブン&アイホールディングスは昨日、その使えないセブンイレブンアプリにPayPayを導入することを発表しました。
実装されるのは10月の予定。
おそらくセブンイレブンアプリを開くとPayPayのバーコードが表示されるという形になるのでしょう。
セブンのアプリでPayPayを使うと、nanacoのポイントも入るようになるようです。
ただ、nanacoユーザーでなければポイントもらってもあまりありがたくはないですね。
使えないセブンイレブンアプリをどうにかしたいという苦肉の策かもしれませんが、普通にPayPayのアプリでも支払いができるのだからわざわざセブンのアプリから使う人は本当にいるのかとちょっと疑問に思います。