クレジットカードの国際ブランドの種類と選び方

キャッシュレス決済が浸透しつつある日本。その中心となっているのは、スマホ決済でも電子マネーでもなくクレジットカードです。

信頼性の面でも、歴史の面でも、実績の面でも、スマホ決済や電子マネーはクレジットカードにはかないません。

そのクレジットカード。楽天カードやエポスカード、セゾンカードなど様々な種類がありますが、そのいずれにも国際ブランド名がついています。

国際ブランド名というのはVISAとかMastercardなどの部分です。

様々な種類があるクレジットカードは、その国際ブランドが直接発行しているカード以外は国際ブランドからのライセンス供与を受けています。

今回は、知っているようでよくわからない、クレジットカードのブランドについて説明しようと思います。

クレジットカードの国際ブランドとは?

クレジットカードの国際ブランドは、クレジットカード決済のシステムそのものを提供している会社です。

世界的にネットワークを築き、そのブランドによる決済を保証しています。

クレジットカードを発行している各社は、国際ブランドからライセンス供与を受け、そのブランドの決済システムを利用したクレジットカードを発行できます。

そして、企業や店舗は、クレジットカードの国際ブランドと提携し、手数料を払うことで、そのブランドのクレジットカードによる決済を導入できます。

一般顧客は、そのブランドと提携している店であれば、どこでも支払いができます。

クレジットカードの国際ブランドは現在7種類

2020年現在、クレジットカードの国際ブランドは7種類あります。

・VISA
・Mastercard
・アメリカン・エキスプレス
・JCB
・ダイナースクラブ
・ディスカバー
・中国銀聯

これら7種類の国際ブランドについて、簡単に歴史や特徴を説明します。

世界シェアNo.1ブランドVISA

世界のクレジットカードのシェアNo.1。シェア率およそ50%を誇るのがVISAです。

VISAは、もともとはバンク・オブ・アメリカが設立したクレジットカード会社「BANK AMERICARD」でした。

それが1976年にVISAに変更されています。

VISAの特徴は、自社では独自のカードを発行せず、すべてライセンス供与のカードであるということ。

日本でも、特に審査がゆるめのクレジットカードのブランドはVISAであることが多いです。

日本国内でクレジットカードが使える店舗の大部分で使うことができます。

世界2位のブランドMastercard

MasterCardは世界シェア30%とVISAにはかなわないものの勢力を2分する国際ブランドの一つです。

こちらも設立はアメリカで、アメリカ国内の地方銀行協会が設立したInterbank Card Associationが1967年にマスターチャージとなり、1970年にMastercardになりました。

歴史的にはVISAより10年ほど古いクレジットカードということになります。

Mastercardもライセンス供与のみで自社でのカード発行は行っていません。

クレジットカードを使える店舗であればほぼ間違いなく使えます。

ちょっと高級感が感じられるアメリカン・エキスプレス

「アメックス」の相性で知られるクレジットカードブランドです。

アメリカン・エキスプレスは、元々は荷馬車の宅配業者でした。当初の名称は「カーゴエキスプレス」です。

宅配業者としての設立は1850年。日本はまだ江戸時代で、3年後の1853年にペリーが率いる黒船が浦賀沖に来航しています。

クレジットカード業務を始めたのは、カーゴエキスプレス設立から100年以上経った1958年。自社で独自にクレジットカード会社を設立したのではなく、既存のクレジットカード会社を買収したことによります。

現在のクレジットカードでも使われている磁気ストライプは、1959年にすでにアメリカン・エキスプレスカードに採用されていたというから驚きです。


磁気ストライプ

アメリカン・エキスプレスは、主に自社でクレジットカードを発行しており、一部他社にライセンス供与もしています。

日本ではなんとなく他のクレジットカードより敷居が高いイメージがありますが、実際のところ緑色のスタンダードカードであれば、支払いの滞りがない普通のクレジットヒストリーさえあれば審査が通ります。

日本生まれのクレジットカードJCB

クレジットカードの国際ブランドの中で唯一日本生まれのブランドがJCBです。

JCBは「Japan Credit Bureau」の略。

1961年に、三菱UFJ銀行の祖先の一つである三和銀行と、三菱UFJニコスの前身である日本信販によって設立されました。

1967年からアメリカン・エキスプレスとの提携によって国際クレジットカードを発行しているのでVISAよりも歴史が古いです。

日本生まれの国際ブランドなので、日本国内であればほぼ間違いなく使えます。

ダイナースクラブ

1950年に設立された国際ブランドの中では最古参のブランドです。

Dinersは食事客という意味で、レストランの支払いで使えるクレジットカードとして作られたといいます。

主に富裕層向けのクレジットカードで、審査のハードルも高いようです。

2008年に、もう一つの国際ブランドであるディスカバーの傘下として買収されています。

ディスカバー

1985年にアメリカの百貨店シアーズが設立したクレジットカードブランドです。現在はモルガン・スタンレー傘下になっています。

日本では発行されていないので知名度は低いです。

ただし、日本でもJCB加盟店で使用することができます。

中国銀聯

中国人旅行者による「爆買い」以降、日本でも銀聯のマークをよく見るようになりました。

銀聯は、2000年代になってから中国が経済発展するとともに、中国人民銀行が中心となって設立された統合金融システムであり、銀聯カードは銀聯が発行しているクレジットカードです。

日本でも三井住友カードご三菱UFJニコスがライセンス供与を受けてカードを発行しています。

どの国際ブランドを選ぶべきか?

クレジットカードを作るなら、迷うことなくVISAかMastercardにしておけば問題ありません。

ただし、日本でも一部Mastercardしか使えない店舗があります(実体験としてそういう店がありました)。

アメリカン・エキスプレスは、上述の通りそれほど審査が厳しいわけではありませんが、緑のスタンダードカードでも13,200円の年会費がかかるのでコストをかけてまでアメックスを持っていたいという人以外にはおすすめしないです。

なお、Apple Payも一部機能でVISAが使えないことがあるので、iPhoneユーザーはMastercardかアメックスのカードも持っておいたほうがいいかもしれません。

JCBをわざわざ選ぶ必要はないとは思いますが、唯一の日本生まれのブランドを持ちたいというこだわりがあるなら選択肢に入れてもいいですね。

ダイナースクラブのカードは、何か特別な思い入れがないのであればわざわざ選ぶ必要はないでしょう。

ディスカバーのカードはそもそも日本で発行されていません。

中国銀聯のカードは、中国に住むというのでもなければ選択肢に入れる必要はないです。

タイトルとURLをコピーしました